歯並びへの影響

院長の神﨑です。

歯並びが悪くなる原因はひとつではありません。

歯並びは先天的な影響と後天的な影響を受けます。

先天的な影響とは、持って生まれた顎の大きさ、歯の形や大きさなどの遺伝によるものです。
親と顔が似ているように、肌や目の色の他に、歯の並びや大きさも遺伝します。
そのため、親と子の歯並びも似やすい傾向にあります。

後天的な影響とは、生活習慣や癖によるものです。
歯や顎の骨に一定の力を加え続けるような習慣や癖は、顎の形が変わり、歯並びが悪くなってしまう大きな原因となるので注意が必要です。

では、どのような習慣や癖に気をつければ良いのでしょうか。

・唇を噛む
・舌を噛む
・爪やペンを噛む
・いつも同じ方で噛む
・柔らかいものばかり食べる
・指しゃぶり
・お口が開きっぱなし
・口呼吸
・頬杖(ほおづえ)
・うつ伏せ寝
・虫歯
 等々

「おしゃぶり」「指しゃぶり」「ペンを噛む」などの行為は、上の前歯が前方に突出する「でっ歯」や、上下の歯の間に隙間ができる「開咬」の原因になります。
「おしゃぶり」「指しゃぶり」は乳幼児のうちは問題ない行為ですが、4~5歳になっても残るものは歯並びに影響を与えます。

「口呼吸」は、上顎の形や歯の位置に影響を与えます。
通常、呼吸は鼻で行います。
口呼吸を続けていると、空気の通り道を確保するため舌が本来あるべき位置より下がり、裏側から歯を押し出す力がかかることで歯並びが乱れていきます。
また舌は上顎にくっついている状態が普通ですが、舌が垂れ下がることによって舌の支えがなくなると、頬からの力によって上顎が押しつぶされて狭くなり、その結果押し出された歯がでこぼこに並びます。

「頬杖(ほおづえ)」などで外から大きな力が加わり続けると、奥歯のかみ合わせが悪くなります。
体重の10%の重さがある重い頭を、顎の1カ所で支えることを繰り返すことで、歯や顎は歪んでしまうのです。

また、噛むことによって顎の骨が刺激され成長します。
噛む回数が少ないとその分あごが成長しません。
やわらかい食べ物ばかりでなく、ほどよく歯ごたえがあるものを食べましょう。

更に、乳歯が虫歯になると、のちに生えてくる永久歯に影響が出ます。
乳歯の虫歯をそのままにしておくことで乳歯が崩壊したり、早い段階で失ってしまうと、そこに隙間ができます。
いずれはその隙間に永久歯が生えてきますが、永久歯が生えるより早い段階から長期間隙間が空いていると両隣の歯が寄ってきます。
それにより、永久歯の生える場所がなくなって、歯並びが悪くなってしまうのです。
乳歯には、永久歯が生える場所の確保という大事な役目があるのです。
もし乳歯を虫歯などで早い段階で、保隙装置で永久歯が生えるための場所を確保しておく必要があります。
このように、「乳歯はいずれ抜けてしまうから虫歯になってもいい」というわけではありません。
小さな頃からきちんと歯磨きをして、虫歯を予防をしましょう。

ちなみに、出生時の上下顎の関係を気にされた事はありますか?
実は、乳歯が生える前に赤ちゃん特有の上下顎の咬合関係があるのです。
それは「顎間空隙」といい歯を噛み合わせるように閉じた時に前歯に相当する部分に楕円形の空間がみられます。
お母さんのおっぱいをうまく飲めるようにこの空間があるとされています。
人間の身体はよく出来ていますね。

 

日々の習慣が歯並びが悪くなる原因になり得ます。
癖を治すことがもちろん大事ですが、子供の場合はその癖をしてしまう理由を取り除いてあげると自然と改善することもあります。

 

いかがでしょうか。

自分の意識で予防できそうなこともありますね。
虫歯や歯周病を予防すること、
癖は無意識でやってしまうことが多いので自覚を持つと改善出来そうです。

歯並びが悪くなる原因をお話ししましたが、歯並びが良い人も今後悪くならないために予防として意識して日々の生活を送れると良いと思います。

歯並びは見た目だけでなく、健康状態にも影響します。
矯正治療は決して安くないので、治療を決断するのに躊躇される方も多いかもしれません。

人生100年時代です。
一生付き合っていく自分の歯だからこそ、しっかりと向き合ってみるのはいかがでしょうか。​

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