院長メッセージ

今から26年前、私は大学卒業したてで、本当に人の歯を治せるなんて思ってもいませんでした。

それが、2〜3年大学の医局で研修をしただけで矯正治療ができる様になり、自分は凄いと思い上がっていました。しかし、それは大きな間違いだと気付くのに、あまり時間は掛かりませんでした。

大学の医局を出て、指導医や先輩の指導を受けず、全て自分の手で治療を行う様になりましたが、私の所に来る患者さんは、大学には来ないタイプの患者さんばかりでした。

「見える矯正装置は付けたくないけど治したい。」「とにかく歯は抜きたくない!」「お金は払うから自分は努力したくない。」など多種多様な要求に全て「Yes!」で答えていました。

もちろん全ての要求に応える事は、大学の医局で習ったテクニックでは到底追いつきませんでしたが、なんとか患者さんの要求に応えようと頑張りました。

しかしながら、全てが上手く言った訳ではありませんでした。たくさんのクレームや満足いかない結果に悩まされました。その度に、夜も眠れない日が続き40歳にはお酒で肝臓を壊してしまう事になりました。

いま思い起こせば、まだ何も分かっていなくて、そもそも人は何故「時間と努力とお金を使って」矯正治療を受けようと思うのかもよく理解していませんでした。

ただ歯並びや噛み合わせを治せば良い、、、本当の矯正の目標は、そんな浅はかなものではありませんでした。しかしながら、大学で得たものは純粋に矯正の治療だけで、それは始まりでしかありませんでした。

矯正治療の真の目標は、その人の人生がもっと充実するための「自信」につながる笑顔を創る事です。私たちの仕事は、「笑顔を創造する産業」だったのです。

矯正治療は、期間も長く患者さん自身がたくさん頑張る必要があります。その結果として得られた笑顔は、単に美しさだけで無く、努力した事自体が一つの「成功体験」と言えます。

「成功体験」とは、勉強やスポーツと同じ様に頑張って得られた達成感を伴う、充実した人生を創る上でとても重要な要素です。努力が無ければ、達成感も無く、当然充実感も得られません。ヒトは、安易に得られたものへの価値を見出すことはできません。

私達は、矯正治療を通して患者さんの人生に深く関わり、「人は変われる、人は成長できる。」という「成功体験」を提供します。私達自身にとっても、多くの人生に関わる事は自己成長につながり、自分の人生をより高める事ができます。

開業前の私は、矯正治療の奥底に有る本当の意味を解らずにいました。これから「こうざき歯列矯正クリニック」で、仕事という同じ時間を過ごすあなたには、「矯正の本当の意味」を実感し、自分を高めてもらいたいと思います!