歯科外来診療感染対策加算1 届出医療機関とは

成人矯正・小児矯正に対応。
横浜市都筑区、センター北駅徒歩1分。

コラム

歯科外来診療感染対策加算1 届出医療機関とは

歯科外来診療感染対策加算1とは

歯科外来診療感染対策加算1とは、歯科外来診療における感染対策について、一定の体制を整えて届け出ている医療機関に関する施設基準です。

歯科治療では、唾液、血液、器具、飛沫、エアロゾルなどへの配慮が必要です。
歯科医院は、口の中に直接触れる医療を行います。そのため、感染対策は「きれいに見えるかどうか」だけでは判断できません。
矯正歯科でも、感染対策は大きく関係します。
矯正治療というと、むし歯治療のように歯を削る場面が少ないため、感染対策の印象が薄いかもしれません。
しかし実際には、ワイヤーの調整、ブラケットの装着、マウスピース型矯正装置の確認、口腔内写真、歯型採得、クリーニング、装置の修理など、口腔内に触れる処置が多くあります。

私は、矯正歯科こそ感染対策を日常の診療の中に自然に組み込むべきだと考えています。
なぜなら、矯正治療は一度きりの処置ではなく、数か月から数年にわたり通院が続くことが多いからです。

感染対策で大切なこと

器具管理、手指衛生、グローブ交換、診療環境の清掃、スタッフ間の共通認識が大切です。
もちろん患者様がすべての滅菌工程を確認することはできません。
滅菌器の管理、器具の洗浄、消毒、保管方法などは、診療室の裏側で行われることが多いからです。
しかし、診療室の雰囲気やスタッフの動きから分かることもあります。

たとえば、次のような点は患者様にも確認しやすい部分です。

  • グローブを患者様ごとに交換しているか
  • 口に入る器具が清潔に扱われているか
  • 診療台周辺が整理されているか
  • 器具がむき出しで放置されていないか
  • 診療前後の清掃が行われているか
  • 感染対策について質問したときに説明があるか

ただし、患者様が過度に神経質になる必要はありません。
大切なのは、医院全体で感染対策を日常業務として継続しているかどうかです。

矯正治療中の感染対策とむし歯予防

矯正装置が入ると、歯磨きが難しくなり、口腔内の細菌環境が変わりやすくなります。
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周囲に食べ物が残りやすくなります。
マウスピース型矯正装置では、装着時間が長いため、歯の表面に汚れが残った状態で装置をかぶせると、むし歯や歯肉炎のリスクが高くなる場合があります。

矯正治療中に注意したいことには、次のようなものがあります。

  • むし歯
  • 歯肉炎
  • 歯石の付着
  • 口臭
  • 歯の白濁
  • 装置周囲の汚れ
  • 口内炎
  • 歯ぐきの腫れ

感染対策は、医院側の取り組みだけで完結しません。
患者様ご自身のお口の清掃状態も、治療中のトラブル予防に大きく関係します。

矯正治療中にできることは?

矯正治療中に患者様ができることとしては、毎日の清掃を「装置に合わせて変える」ことです。
矯正装置が入ると、今まで通りの歯磨きでは磨き残しが出やすくなります。
治療を始めたら、歯磨きの方法も変える必要があります。

  • タフトブラシで装置の周りを磨く
  • 歯間ブラシを使う
  • フロスの使い方を確認する
  • 食後に水で口をゆすぐ
  • 甘い飲み物をだらだら飲まない
  • マウスピースは清潔な状態で装着する
  • 装置を外した後は洗浄する
  • ケースも清潔に保つ

歯磨きが苦手なお子様の場合は、保護者の仕上げ磨きや確認が必要になることがあります。
年齢だけで「もう自分でできる」と決めず、実際に磨けているかを見てください。

医院側の感染対策と患者側のセルフケアはどう関係するか?

医院側の感染管理と患者様ご自身の口腔清掃は、矯正治療を支える両輪です。

医院側は、器具の衛生管理、診療台の清掃、スタッフの手指衛生、滅菌・消毒のルールを守ります。
一方、患者様は、日々の歯磨き、装置の管理、食生活の工夫を行います。
このどちらかが不十分になると、治療中のトラブルが起こりやすくなります。
たとえば、医院側がどれだけ衛生管理をしていても、患者様が装置の周囲を磨けていなければ、むし歯や歯肉炎のリスクは高まります。
反対に、患者様が丁寧に歯磨きをしていても、医院側の器具管理が不十分では、安全な診療環境とは言えません。

私は、矯正治療は「歯を動かす技術」だけでなく、「治療中のお口を守る管理」だと考えています。

感染対策の届出は治療結果を保証するのか?

感染対策の届出は治療結果を保証するものではありません。

歯科外来診療感染対策加算1の届出は、感染対策に関する体制を示すものです。
矯正治療の仕上がり、治療期間、歯の動き方、痛みの感じ方を保証するものではありません。

矯正治療には、痛み、違和感、むし歯、歯周病、歯根吸収、歯肉退縮、顎関節症状、後戻りなどのリスクがあります。
これらは患者様一人ひとりの状態、治療計画、清掃状態、通院状況、装置の使用状況によって変わります。
だからこそ、感染対策の体制に加えて、治療前の説明、治療中の管理、患者様ご自身のセルフケアが重要になります。

歯科外来診療感染対策加算1の届出は、歯科医院が感染対策に関する体制を整えていることを示す情報です。
矯正治療では、治療期間が長く、口腔内に装置を使うため、医院側の感染対策と患者様ご自身の清掃習慣の両方が大切です。

私は、矯正治療は歯を動かすだけの治療ではなく、治療中のお口を守りながら進める医療だと考えています。
感染対策、清掃指導、装置管理を含めて、患者様一人ひとりが安心して通える環境を整えることが大切です。

ポーラスター矯正歯科センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

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