横顔のレントゲン写真を撮る理由|セファログラムでわかる骨格・歯並び・治療計画

成人矯正・小児矯正に対応。
横浜市都筑区、センター北駅徒歩1分。

コラム

横顔のレントゲン写真を撮る理由|セファログラムでわかる骨格・歯並び・治療計画

今回は、矯正治療で撮影する横顔のレントゲン写真、セファログラムについて矯正歯科専門医が解説。骨格、歯の傾き、口元のバランス、成長変化を数値で確認し、治療計画にどう役立つのかを説明します。

こんな方におすすめの記事です
  • 矯正相談を受けようか迷っている方
  • 矯正治療前の検査内容を知りたい方
  • 横顔のレントゲン写真を撮る理由が気になる方
  • 出っ歯、受け口、口元の突出感、あごのバランスが気になる方
  • お子さんの成長期の矯正治療を検討している保護者の方

横顔のレントゲン写真は、矯正治療の設計図を作るための大切な検査

矯正治療で撮影する横顔のレントゲン写真は、正式には側面頭部エックス線規格写真、一般的にはセファログラムと呼ばれます。
これは、歯並びだけを見るための写真ではありません。

「横顔のレントゲン写真は、歯をどこへ動かすべきかを考えるための、矯正治療の設計図です」

矯正治療では、前歯が出ている、歯が重なっている、かみ合わせが深い、受け口に見える、口元が出ている、などの状態を見ます。
しかし、それが本当に歯だけの問題なのか、あごの骨格の問題なのか、あるいはその両方なのかは、見た目だけでは判断できません。
そこで横顔のレントゲン写真を撮影し、骨格や歯の位置を数値で確認します。

横顔のレントゲン写真でわかることとは

骨格、歯の傾き、口元のバランス、成長方向などがわかります。

  1. 上あごと下あごの位置関係
    出っ歯に見える場合でも、原因はいくつかあります。
  • 上あごが前に出ている
  • 下あごが後ろにある
  • 上の前歯だけが前に傾いている
  • その複合型

見た目では同じように「出っ歯」に見えても、原因が違えば治療計画も変わります。
受け口も同じです。
下の歯が前に出ているだけなのか、下あご自体が前にあるのか、上あごの成長が不足しているのかによって、考え方は変わります。

  1. 前歯の角度
    矯正治療では、前歯の位置と角度が非常に大切です。
    前歯が前に傾きすぎているのか、内側に倒れすぎているのかによって、抜歯が必要かどうか、口元がどの程度変化しやすいか、治療後の安定性などを検討します。
    ただし、横顔のレントゲン写真だけで抜歯・非抜歯を決めるわけではありません。

実際には、

  • 歯並びの模型や口腔内スキャン
  • 顔貌写真
  • 口腔内写真
  • パノラマレントゲン
  • 歯周組織の状態
  • 患者様の希望
  • 成長の有無

などを総合的に判断します。

  1. 口元のバランス
    矯正治療では、歯並びだけでなく、横顔のバランスも重要です。
    口元が出て見える原因が、歯の傾きによるものなのか、骨格的な特徴によるものなのかを確認します。
    たとえば、前歯を後ろに下げることで口元の突出感が軽減する可能性がある方もいます。
    一方で、骨格的な要素が大きい場合、歯の移動だけでは変化に限界があります。
    矯正治療でできることと、できないことがあります。
    その境界を見極めるためにも、横顔のレントゲン写真は重要です。

なぜ口のレントゲン写真だけでは足りないのか

それは口全体のレントゲン写真(パノラマレントゲン写真)では、横顔の骨格バランスや歯の角度を正確に数値化しにくいからです。

歯科医院でよく撮影されるパノラマレントゲン写真は、歯の本数、親知らず、歯根の状態、顎の骨の状態などを確認するのに有用です。
一方で、矯正治療ではそれだけでは足りないことがあります。
セファログラムでは、頭の位置を規格化して撮影するため、治療前後の比較や成長変化の観察に向いています。
つまり、同じ条件で撮影することで、

  • 治療前と治療後で前歯がどう変化したか
  • 下あごの成長方向がどう変わったか
  • 口元のバランスにどのような変化があったか
  • 治療計画どおりに歯が動いているか

を比較しやすくなります。
矯正治療は、感覚だけで行うものではありません。
見た目の印象と、数値による分析の両方を合わせて考える必要があります。

子どもの矯正でも横顔のレントゲン写真は必要?

成長期のお子さんでは、成長方向やあごのバランスを確認するために役立ちます。
子どもの矯正治療では、今の歯並びだけでなく、これからどのように成長するかを考えることが大切です。

特に、以下のような場合は骨格的な特徴を把握する必要があります。

  • 受け口
  • 出っ歯
  • 下あごが小さい
  • 顔が長くなりやすい傾向
  • かみ合わせが深い
  • 口呼吸の傾向がある

成長のある時期だからこそ、適切なタイミングで経過を確認することが重要です。
ただし、すべてのお子さんに同じ治療が必要になるわけではありません。
経過観察でいい場合もあれば、早めに介入した方がいい場合もあります。
その判断材料のひとつが、横顔のレントゲン写真です。

セファログラムのメリット・デメリット

メリット
骨格的な問題を把握しやすい

歯並びの問題が、歯の位置だけなのか、あごの骨格を含む問題なのかを確認できます。
これは治療計画を立てるうえで非常に重要です。

治療前後の変化を比較しやすい

同じ条件で撮影するため、治療による変化を確認しやすくなります。
前歯の角度、口元の変化、あごの成長などを客観的に比較できます。

成長変化の観察に役立つ

成長期の患者様では、下あごの成長方向や顔面のバランスを観察する材料になります。

デメリット・注意点
放射線被ばく

レントゲン検査である以上、放射線被ばくはあります。
ただし、歯科用レントゲンの被ばく量は一般的に比較的少ないとされています。
それでも、必要性がある場合に限って撮影することが基本です。

これだけで診断は完結しない

セファログラムは有用な検査ですが、これだけで治療方針を決定するものではありません。
歯の状態、歯ぐき、骨の厚み、虫歯や歯周病の有無、患者様の希望も合わせて判断します。

将来の変化を完全に予測できるわけではない

成長期の患者様では、将来の成長をある程度推測します。
しかし、成長には個人差があります。
そのため、治療中も経過を見ながら計画を調整することがあります。

横顔のレントゲンを撮れば、仕上がりが完全に予測できるのか?

完全な予測はできませんが、治療計画の精度を高める材料になります。
矯正治療は、歯を動かす治療です。
しかし、歯の動き方には個人差があります。
また、骨格、筋肉、舌の癖、口唇の厚み、成長、歯周組織の状態なども関係します。
そのため、セファログラムを撮影したからといって、仕上がりを完全に保証できるわけではありません。
ここは大切なところです。

検査は、治療結果を保証するものではありません。
検査は、より適切な判断をするための材料です。

矯正治療では、この違いを正しく理解しておくことが大切です。

相談すべきタイミング

歯並びだけでなく、横顔や口元のバランスが気になった時点で相談して構いません。
次のような場合は、矯正歯科で相談してみるとよいでしょう。

  • 出っ歯が気になる
  • 受け口が気になる
  • 口元が出ているように感じる
  • 口が閉じにくい
  • 横顔のバランスが気になる
  • 子どものあごの成長が心配
  • 前歯の傾きが気になる
  • 抜歯矯正が必要か知りたい
  • 矯正治療でどこまで変化できるか知りたい

相談したからといって、すぐに治療を始めなければならないわけではありません。
大切なのは、今の状態を正しく知ることです。

横顔のレントゲン写真、つまりセファログラムは、矯正治療において非常に重要な検査です。
歯並びをきれいに並べるだけなら、見た目だけで何となく判断できそうに思えるかもしれません。
しかし実際には、歯の位置、あごの骨格、前歯の角度、口元のバランス、成長方向などを総合的に見なければ、適切な治療計画は立てられません。

横顔のレントゲン写真は、患者様の状態を数値で理解し、無理のない治療計画を考えるための大切な検査です。

もちろん、セファログラムだけですべてがわかるわけではありません。
それでも、矯正治療を安全に、そして納得して進めるためには、欠かせない判断材料のひとつです。
歯並び、かみ合わせ、横顔、口元の変化が気になる方は、まずはご自身の状態を正しく知るところから始めてください。

監修者

院長 神崎 寛人
経歴 東京歯科大学卒業 歯科医師国家資格取得

東京歯科大学矯正学講座

日本矯正歯科学会認定医 取得

こうざき歯列矯正クリニック開業

医療法人社団OMS 理事長就任

日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医) 取得

ポーラスター矯正歯科センター北 名称変更

日本歯科専門医機構認定矯正歯科専門医
資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
主なリスクと副作用

痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

その他のリスク・副作用等

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

【矯正治療により生じるリスクや副作用について】
1.矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
2.歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
3.矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者の協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に大きく影響します。
4.治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、更に一般歯科医による定期的な診察が大切です。また、歯が動くと隠れていた虫歯があることが判明することもあります。
5.歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
6.極まれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7.極まれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8.矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
10.治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正歯科装置を誤って飲み込む可能性があります。
13.矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.動的治療が終了し矯正装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
15.動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置(リテーナー)を指示通り使用し、歯の位置の変化を抑制しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」や「新たな変化」が生じます。
16.アゴの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことはできません。
19.治療の効果が予測と一致しているか確認するため、定期的に診察や検査を行う必要があり、合併症・副作用が発生した場合は、治療方法や使用する矯正装置を変更する場合があります。
【矯正治療と併用する治療方法に関して】
1.不正咬合の改善や将来的に起こりうる口腔内の変化を減少させる等の理由で、歯の抜歯や粘膜、骨格に対する口腔外科手術が必要となる場合があります。
2.矯正治療の過程において、歯の移動効果の容易化や歯の連続性の維持、その他の治療効果の発揮のため、一定期間に全部又は一部の歯に矯正治療用アタッチメントを接着する必要がある場合があります。
3.矯正治療の過程において、歯の移動のための空隙創出のため、歯の抜歯や切削が必要となる場合があります。
4.矯正治療において、歯の形態修正が必要となる場合があります。
5.歯の移動により咬合の変化が生じ、顎の関節に対する保護や治療が必要となる場合があります。
6.治療計画の変更や中断を抑制するために、矯正治療前にう蝕や歯周病に対する治療が必要となる場合があります。
7.上記により、治療計画の延期や休止、中断が必要となる場合があります。
【矯正装置の装着により生じる一般的な副効果に関して】
1.矯正装置の装着後及び着脱動作中、歯肉、舌、頬及び唇に、擦り傷又は痛みが生じる可能性があります。
2.矯正治療開始直後及び途中に歯の痛みを経験します。
3.矯正装置の装着により、患者の発語および発音に影響を与える可能性があります。
4.矯正装置の使用により、一時的に唾液分泌の増加若しくは口の渇きを経験する可能性があります。
5.治療中に噛み合わせが変化し、患者によっては一時的な不快感を感じる可能性があります。
6.矯正装置の使用により、頭部や首の関節及び筋肉、耳それぞれにおいて障害(運動、感覚、疼痛)が生じる可能性があります。
7.治療中、歯根長の短縮が生じる可能性があります。
8.治療中、歯の変色及び着色が生じる可能性があります。
9.装着する矯正装置等を、患者が誤飲又は吸引してしまう可能性があります。
10.矯正装置の装着が、歯、歯槽骨又は歯肉及び歯髄の健康状態に影響を与える可能性があります。
11.矯正装置を除去後、想定外の位置に歯が移動する可能性があります。
12.矯正装置により自浄性が損なわれるため、虫歯や歯周病予防を患者自身が積極的に行う必要があります。
13.矯正装置が破損する確率を下げるため、食事の内容に制限があります。
14.無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、矯正装置が破損する可能性が高くなり、矯正装置の破損による痛みや不快感、計画外の治療が必要となる可能性が高まります。
【患者の素因又は治療歴に由来する事柄に関して】
1.特殊な形状の歯が存在する場合、無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、治療期間の長期化又は治療結果に悪影響を与える可能性があります。
2.重度の不正咬合および歯列不正がある場合、矯正装置等の破損の可能性が高くなります。
3.複雑な咬合や歯列、およびそれらを含む骨格性の不正咬合の治療は、複数の治療法や矯正装置の付属品を併用する必要があります。
4.重度の歯列不正がある、患者自身での矯正装置の着脱が著しく困難となる場合があります。
5.過去の歯の疾患の治療により治療を受けた歯に関しては、再治療や追加治療、対象部位の周辺を含む範囲への歯科治療が必要となる可能性があります。
6.歯冠が短い場合は、歯の移動に制約が出ることがあり、歯肉への治療により歯を長くする事が必要となる場合があります。
7.矯正治療中に歯肉の位置が変わる事があり、それが事前に予測できない場合があります。
8患者の既存の歯科修復物(補綴物)に対し、交換や形態修正が必要となる可能性があります。
9.使用する矯正装置や器材により、アレルギー症状が生じる場合があります。
10.患者本人の生活習慣や健康状態、医薬品の服用や喫煙や飲酒等の嗜好品が治療効果に影響を与える可能性があります。
11.患者本人の成長や遺伝的傾向により、矯正治療開始前に予測できない変化が治療計画に影響し、計画の変更が必要となる可能性があります。
【矯正治療計画および装置装着・使用方法に関して】
1.患者本人や家族が、治療計画に関して歯科医師およびその他の職員の指示に従わない場合や、矯正装置の使用方法の指示に従わない場合は、治療期間の著しい長期化又は治療結果に悪影響を与え、歯科医師の判断により治療を中止する場合があります。
2.矯正治療において、歯の移動速度および移動範囲に限界があり、事前に予測が困難な場合があります。
3.適正な着脱方法を行わなかった場合、矯正装置が破損変形し再製作が必要となる場合があります。
4.患者本人が、計画的に通院しない場合や計画外の事態が生じた事を連絡しない場合、治療期間の著しい長期化または治療結果に悪影響を与える場合があります。

当院における矯正治療は、検査結果から得られた内容を歯科医学的根拠に基づき立案し、歯の移動計画から適切に選択した矯正装置を用いて行います。使用する矯正装置は、主治医が効果や安全性などについての歯科医学的判断を行い、医院内外で作製された矯正治療器具を治療に使用します。患者本人に使用する機材のほとんどは、日本国内の法律で承認・認証を受けた機材を使用しますが、一部の歯科用機材に関しては海外にて製造および加工されたものも含めて使用し、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならず、歯科医師が責任を負い救済を行うものとします。

ポーラスター矯正歯科センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-29-2 グランドメゾン・センター北 2F
(センター北駅 出口2より 徒歩1分)
平日 10:30~13:00/15:00~19:00 
土日 10:00~13:00/14:30~18:00
休診日:木曜・祝日・日曜(特別診療日あり)・月曜(不定休)

お知らせ一覧へ戻る

トップへ戻る