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コラム
歯並び治療に新時代?「歯を再生させる薬」の研究がヒト試験開始

矯正歯科では歯をキレイに並べるだけでなく、抜歯後や生まれつき歯が足りない場合のスペースの使い方も大切です。
そんな中、最近注目されているのが「歯を再生させる薬」の研究です。
すでにヒトでの臨床試験が始まっていて、将来的には矯正治療の考え方に大きな変化があるかもしれません。
この記事では最新の歯を再生させる研究についてご紹介します。
歯を再生させる最新研究とは?
歯を再生させる研究とは一体どういったものなのか、ここでは研究の概要について簡単にご紹介します。
USAG-1というブレーキを外す
体内には歯胚と呼ばれる歯の芽の成長を止めてしまうUSAG-1というタンパク質があります。
生まれつき歯が足りない先天性欠如はこのUSAG-1が歯胚の成長を邪魔することで起こります。
歯を再生させる研究では、このUSAG-1の働きを止めることで眠っていた歯胚の成長を再び開始させる薬の開発を行っています。
USAG-1を邪魔する薬「TRG-035」
研究ではTRG-035という歯の芽の成長を邪魔するUSAG-1を、さらに邪魔する抗体薬を使ってマウスやフェレットで実験したところ、新しい歯が生えてくることがわかりました。

2024年にヒトへの応用がスタート
2024年9月から30〜64歳の日本人男性30人を対象に、TRG-035を使ったヒトでの実験がスタートしました。
この第1相ヒト試験と呼ばれる実験では、新しい薬「TRG-035」が人にとって安全かどうかやどれくらいの量なら安全なのかを調べています。
先天性欠如のお子さんへの応用も検討されている
成人を対象にしている第1相ヒト試験で新薬の安全性が確認されれば、生まれつき歯の本数が少ない先天性欠如を持つ2〜7歳のお子さんへの治療も考えられています。
歯を生やす薬はいつ実用化される?
研究チームの発表では、2030年前後には病院やクリニックでの治療が可能になると見込んでいるようです。

矯正歯科との関わりと抜歯後の選択
将来、この新しい薬で歯を再生することができるようになれば、歯列矯正の治療方法も大きく変わるかもしれません。
今は噛み合わせを考慮して歯の並びや噛み合わせを整えることが矯正治療とされていますが、歯の本数を補いながら矯正を行う未来がくるかもしれません。
抜歯した歯は再生できるのか?
現時点で発表されている研究内容では「抜歯した歯が再生できる」とは言い切れないようです。
新薬「TRG-035」は先天性欠如の原因であるUSAG-1というタンパク質を邪魔する薬としてつくられています。マウス、フェレットの実験で確認された歯の新生という結果からは「先天性欠如に効くかもしれない」という段階です。
【まとめ】将来矯正治療に歯の再生が含まれるかも
- 抗USAG-1薬「TRG-035」による歯の再生研究がヒト試験をスタート
- 先天性欠如や歯の欠損の治療薬になるかもしれない
- 抜歯後の歯の再生については現在は確認されていない
- 現時点では矯正歯科での歯並び・噛み合わせ改善が最適
将来、歯列矯正の治療に「歯の再生」が含まれるかもしれません。
現状は今ある歯を大切にして矯正治療を受けることが大切です。当院では患者様一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。
LINE(こちらをクリック)でも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
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