歯医者さんでのレントゲンの断り方

成人矯正・小児矯正に対応。
横浜市都筑区、センター北駅徒歩1分。

コラム

歯医者さんでのレントゲンの断り方

歯医者のレントゲン、断ってもいい?

―安全性と上手な伝え方―

歯医者での診察の際、「今日はレントゲンを撮りますね」と言われて戸惑った経験はありませんか?
「放射線が心配」「妊娠中だけど大丈夫?」「費用がかかるのでは?」――そう感じて、できれば撮りたくないという患者さんも少なくありません。
この記事では、レントゲンを断りたいときの上手な伝え方と、撮影の本当の必要性について、矯正歯科医の立場から解説します。


■ レントゲンはなぜ必要なのか?

歯科のレントゲン撮影は、見えない部分を確認するための“診断の目”です。
虫歯の深さ、骨の状態、歯の根の病変、親知らずの方向など、肉眼では判断できない情報が多く含まれています。
矯正治療やインプラント、親知らずの抜歯など、正確な診断や安全な治療計画を立てるうえで欠かせない検査です。


■ 放射線量はどのくらい?

多くの方が心配するのは「被ばく量」ですが、実は歯科用レントゲンの放射線量は非常に少量です。
たとえばデジタルレントゲンでの撮影1回あたりの放射線量は、自然界で1日浴びる放射線の約1/10程度
つまり、外を少し散歩するよりも少ないレベルです。
妊娠中でもお腹の赤ちゃんへの影響はほぼありませんが、念のため妊娠の可能性がある場合は必ず事前に伝えることが大切です。


■ 「断りたい」ときの伝え方

それでも不安がある場合は、無理に我慢せず伝えて構いません。
ただし、「なぜ撮影が必要なのか」を確認してから判断するのがおすすめです。
以下のように伝えると、トラブルになりにくく、医師側も説明しやすくなります。

「放射線が少し気になるので、撮らないと診断できない理由を教えてください」
「前回撮ったレントゲンがあるのですが、今回は本当に必要ですか?」
「妊娠中なので、できれば避けたいのですが他の方法はありますか?」

歯科医師にとっても、患者さんが安心して検査を受けられることが最優先です。
きちんと相談すれば、多くのケースで納得できる対応をしてもらえるはずです。


■ 撮らない場合のリスク

一方で、レントゲンを完全に拒否してしまうと、見逃しのリスクが高まります。
歯の根の炎症や骨の吸収、隠れた虫歯などは、レントゲンなしでは判断が難しいのです。
その結果、治療の遅れや誤診につながる可能性があります。
「安全のために必要最小限だけ撮る」というスタンスが現実的でしょう。


■ まとめ:大切なのは“納得感”

歯医者のレントゲン撮影は、患者さんの健康を守るための重要なステップです。
ただし、不安や事情がある場合は、遠慮せずに相談してください。
「なぜ必要なのか」「代替手段はあるのか」を一緒に考えることが、信頼関係を築く第一歩になります。

安心して治療を受けるために、**“断る”よりも“理解して選ぶ”**という視点を持ちましょう。


筆者:ポーラスター矯正歯科センター北 院長 神崎寛人

(監修:日本歯科専門医機構 矯正歯科専門医 神崎 寛人)

ポーラスター矯正歯科センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

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