歯磨きの時間

成人矯正・小児矯正に対応。
横浜市都筑区、センター北駅徒歩1分。

コラム

歯磨きの時間

普通の人が、普通に歯磨きをする。
それだけで、年間にどれくらいの時間を使っているか、考えたことがありますか?

たとえば、1日3回歯磨きをするとします。
朝、昼、夜。
1回あたり約3分磨くとすれば、1日で約9分です。
それを365日続けると、約3285分。
おおよそ3300分です。
時間に直すと、約55時間。

つまり、1年のうち、まるまる2日以上を歯磨きに使っていることになります。

こう聞くと、少し驚く方もいるかもしれません。
「そんなに磨いているんだ」
「自分は毎日ちゃんと時間を使っているんだ」
そう思う方もいるでしょう。

実際、歯磨きというのは、毎日の生活の中にかなり深く入り込んでいる行動です。

  1. 朝起きたら磨く。
  2. 食後に磨く。
  3. 寝る前に磨く。

子どもの頃から、当たり前のように教えられてきた習慣です。

「磨いている」と「磨けている」は違う

ここで一つ考えてほしいことがあります。
それだけの時間を使っている歯磨きが、本当に目的に合ったものになっているか、ということです。

  • 年間3300分。
  • 55時間。

この時間を、ただ何となく歯ブラシを口に入れて動かしているだけで終わらせるのか。
それとも、自分の歯並び、自分の磨きにくい場所、自分の虫歯や歯周病のリスクを理解したうえで、意味のある時間にするのか。
この差は、小さくないと私は考えています。

歯磨きというのは、やっているかどうかだけでは不十分です。

  • どこに歯ブラシが当たっているか。
  • どこに汚れが残りやすいか。
  • どの角度で当てるとよいか。
  • 力が強すぎないか。
  • 時間だけかけて、同じところばかり磨いていないか。
  • 歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝、歯並びが重なっている部分に、きちんと届いているか。

そこが大切です。

患者様と話していると、「毎日磨いています」と言われることはよくあります。
もちろん、それは大切なことです。
毎日磨いていないより、磨いている方がよい。それは間違いありません。
ただ、毎日磨いていることと、磨けていることは同じではありません。
ここを分けて考える必要があります。

歯並びによって、磨きやすさは変わる

たとえば、歯並びにデコボコがあるとします。
歯が重なっている部分には、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。
前歯が前後にずれていたり、奥歯が傾いていたり、噛み合わせの関係で清掃しにくい場所があったりすると、毎日しっかり磨いているつもりでも、同じ場所に汚れが残ることがあります。
それは、本人の努力不足だけではありません。
構造的に磨きにくい状態になっていることがあります。

矯正歯科では、歯並びや噛み合わせを整えることを目的に治療を行います。
歯が並ぶことで、歯ブラシが当たりやすくなる部分もあります。
歯と歯の重なりが改善されることで、清掃しやすくなることもあります。

ただし、ここで誤解してはいけないことがあります。
矯正治療をすれば、必ず虫歯にならない、歯周病にならない、というわけではありません。
矯正治療を受ければ、歯磨きが不要になるわけでもありません。
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを標準的な状態に近づけるための治療です。
その結果として、清掃しやすい環境を目指すことはありますが、毎日のセルフケアと歯科医院での管理は引き続き必要です。

矯正治療中こそ、歯磨きの意味が大きい

むしろ、矯正治療中は装置が入ることで、磨きにくくなる時期もあります。
ワイヤー矯正であれば、ブラケットやワイヤーの周囲に汚れが残りやすくなります。
マウスピース型の装置であっても、装着時間や飲食の管理、装置の清掃が必要になります。
だから、矯正治療中の歯磨きは、ただの習慣ではありません。
治療を進めるための土台です。
虫歯や歯ぐきの炎症が強くなれば、治療計画に影響することもあります。
装置をつけている期間に汚れが残り続ければ、歯の表面に白濁が生じることもあります。
歯ぐきが腫れれば、装置の管理が難しくなることもあります。
つまり、矯正治療と歯磨きは別々の話ではありません。

歯を動かす治療をするなら、その歯を守る管理が必要です。

年間3300分を、ただの作業にしない

私は、歯磨きというものを、単なる生活習慣としてだけ見るべきではないと考えています。

  • 年間3300分。

これは、かなり大きな時間です。
この時間を、何となく過ごすのはもったいない。
同じ3分でも、磨くべき場所を分かって磨く3分と、ただ歯ブラシを動かしている3分では、意味が違います。

ただし、完璧を目指しすぎる必要はありません。
毎回100点の歯磨きをしようとして、疲れて続かなくなるのでは意味がありません。

大切なのは、自分の口の中の特徴を知ることです。

  • 自分はどこに汚れが残りやすいのか。
  • どの歯が磨きにくいのか。
  • 歯ブラシだけで足りるのか。
  • フロスや歯間ブラシが必要なのか。
  • 矯正装置が入っている場合、どの補助器具を使えばよいのか。
  • 力を入れすぎて歯ぐきを傷つけていないか。
  • 磨いているつもりで、実は同じ場所ばかり磨いていないか。

これを確認するだけで、歯磨きの質は変わります。

大人にも歯磨き指導は必要です

歯科医院で行う歯磨き指導は、子どもだけのものではありません。大人にとっても必要です。
なぜなら、歯並びも、歯ぐきの状態も、被せ物の有無も、年齢とともに変わるからです。
昔教わった磨き方が、今の自分の口に合っているとは限りません。
また、矯正治療を始める前と、治療中と、治療後では、磨き方の注意点も変わります。

  • 装置が入っている時期には、装置の周囲をどう清掃するか。
  • 歯が動いている途中では、歯と歯の間の隙間や接触の変化にどう対応するか。
  • 保定装置を使う時期には、保定装置そのものをどう清潔に保つか。

それぞれの時期に、必要な管理があります。

精神論ではなく、方法を考える

歯磨きは、毎日のことです。だからこそ、雑になりやすい。
そして、毎日のことだからこそ、少しの改善が積み重なります。
1回の歯磨きで人生が変わるわけではありません。
しかし、毎日の歯磨きの質が、長い時間をかけて口の中の状態に影響していくことはあります。

年間3300分。

この数字を見たときに、私はこう思います。
私たちは、もう十分に時間を使っている。
問題は、時間の長さだけではない。
その時間を、どれだけ自分の口に合った使い方にできているかです。

  • 歯並びが悪いから磨けない。
  • 忙しいから磨けない。
  • 装置があるから難しい。

そう感じることもあると思います。
その場合は、精神論で頑張るだけではなく、方法を考えた方がよい。

  • 歯ブラシの種類を変える。
  • 当て方を変える。
  • 補助器具を使う。
  • 磨く順番を決める。
  • 汚れが残りやすい場所を確認する。
  • 必要であれば、歯並びや噛み合わせの治療を検討する。

口の中の状態に合わせて、現実的に続けられる方法を選ぶことが大切です。

私は、患者様に「とにかく頑張って磨いてください」とだけ言う説明は、あまり良い説明ではないと思っています。

どこを、なぜ、どう磨くのか。

そこまで分かって初めて、歯磨きは意味のあるセルフケアになります。

あなたの口に合った方法を考えましょう

せっかく年間3300分も使っているのです。
ただの習慣で終わらせるのは、もったいない。

  • 自分の歯を守る時間にする。
  • 自分の口の中を知る時間にする。
  • 矯正治療をしている方であれば、治療を支える時間にする。

これが、歯磨きの本当の価値だと思います。

歯並びも、噛み合わせも、歯磨きも、人によって条件が違います。

同じ歯ブラシ。

同じ3分。

同じ1日3回。

それでも、必要な磨き方は人によって違います。
だからこそ、あなたの口に合った方法を考えましょう。

年間3300分を、ただの作業にするのではなく、意味のある時間にする。

そのために、まずは自分の口の中を知ることから始めてみてください。

監修者

院長 神崎 寛人
経歴 東京歯科大学卒業 歯科医師国家資格取得

東京歯科大学矯正学講座

日本矯正歯科学会認定医 取得

こうざき歯列矯正クリニック開業

医療法人社団OMS 理事長就任

日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医) 取得

ポーラスター矯正歯科センター北 名称変更

日本歯科専門医機構認定矯正歯科専門医
資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
主なリスクと副作用

痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

その他のリスク・副作用等

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

【矯正治療により生じるリスクや副作用について】
1.矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
2.歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
3.矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者の協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に大きく影響します。
4.治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、更に一般歯科医による定期的な診察が大切です。また、歯が動くと隠れていた虫歯があることが判明することもあります。
5.歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
6.極まれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7.極まれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8.矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
10.治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正歯科装置を誤って飲み込む可能性があります。
13.矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.動的治療が終了し矯正装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
15.動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置(リテーナー)を指示通り使用し、歯の位置の変化を抑制しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」や「新たな変化」が生じます。
16.アゴの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことはできません。
19.治療の効果が予測と一致しているか確認するため、定期的に診察や検査を行う必要があり、合併症・副作用が発生した場合は、治療方法や使用する矯正装置を変更する場合があります。
【矯正治療と併用する治療方法に関して】
1.不正咬合の改善や将来的に起こりうる口腔内の変化を減少させる等の理由で、歯の抜歯や粘膜、骨格に対する口腔外科手術が必要となる場合があります。
2.矯正治療の過程において、歯の移動効果の容易化や歯の連続性の維持、その他の治療効果の発揮のため、一定期間に全部又は一部の歯に矯正治療用アタッチメントを接着する必要がある場合があります。
3.矯正治療の過程において、歯の移動のための空隙創出のため、歯の抜歯や切削が必要となる場合があります。
4.矯正治療において、歯の形態修正が必要となる場合があります。
5.歯の移動により咬合の変化が生じ、顎の関節に対する保護や治療が必要となる場合があります。
6.治療計画の変更や中断を抑制するために、矯正治療前にう蝕や歯周病に対する治療が必要となる場合があります。
7.上記により、治療計画の延期や休止、中断が必要となる場合があります。
【矯正装置の装着により生じる一般的な副効果に関して】
1.矯正装置の装着後及び着脱動作中、歯肉、舌、頬及び唇に、擦り傷又は痛みが生じる可能性があります。
2.矯正治療開始直後及び途中に歯の痛みを経験します。
3.矯正装置の装着により、患者の発語および発音に影響を与える可能性があります。
4.矯正装置の使用により、一時的に唾液分泌の増加若しくは口の渇きを経験する可能性があります。
5.治療中に噛み合わせが変化し、患者によっては一時的な不快感を感じる可能性があります。
6.矯正装置の使用により、頭部や首の関節及び筋肉、耳それぞれにおいて障害(運動、感覚、疼痛)が生じる可能性があります。
7.治療中、歯根長の短縮が生じる可能性があります。
8.治療中、歯の変色及び着色が生じる可能性があります。
9.装着する矯正装置等を、患者が誤飲又は吸引してしまう可能性があります。
10.矯正装置の装着が、歯、歯槽骨又は歯肉及び歯髄の健康状態に影響を与える可能性があります。
11.矯正装置を除去後、想定外の位置に歯が移動する可能性があります。
12.矯正装置により自浄性が損なわれるため、虫歯や歯周病予防を患者自身が積極的に行う必要があります。
13.矯正装置が破損する確率を下げるため、食事の内容に制限があります。
14.無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、矯正装置が破損する可能性が高くなり、矯正装置の破損による痛みや不快感、計画外の治療が必要となる可能性が高まります。
【患者の素因又は治療歴に由来する事柄に関して】
1.特殊な形状の歯が存在する場合、無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、治療期間の長期化又は治療結果に悪影響を与える可能性があります。
2.重度の不正咬合および歯列不正がある場合、矯正装置等の破損の可能性が高くなります。
3.複雑な咬合や歯列、およびそれらを含む骨格性の不正咬合の治療は、複数の治療法や矯正装置の付属品を併用する必要があります。
4.重度の歯列不正がある、患者自身での矯正装置の着脱が著しく困難となる場合があります。
5.過去の歯の疾患の治療により治療を受けた歯に関しては、再治療や追加治療、対象部位の周辺を含む範囲への歯科治療が必要となる可能性があります。
6.歯冠が短い場合は、歯の移動に制約が出ることがあり、歯肉への治療により歯を長くする事が必要となる場合があります。
7.矯正治療中に歯肉の位置が変わる事があり、それが事前に予測できない場合があります。
8患者の既存の歯科修復物(補綴物)に対し、交換や形態修正が必要となる可能性があります。
9.使用する矯正装置や器材により、アレルギー症状が生じる場合があります。
10.患者本人の生活習慣や健康状態、医薬品の服用や喫煙や飲酒等の嗜好品が治療効果に影響を与える可能性があります。
11.患者本人の成長や遺伝的傾向により、矯正治療開始前に予測できない変化が治療計画に影響し、計画の変更が必要となる可能性があります。
【矯正治療計画および装置装着・使用方法に関して】
1.患者本人や家族が、治療計画に関して歯科医師およびその他の職員の指示に従わない場合や、矯正装置の使用方法の指示に従わない場合は、治療期間の著しい長期化又は治療結果に悪影響を与え、歯科医師の判断により治療を中止する場合があります。
2.矯正治療において、歯の移動速度および移動範囲に限界があり、事前に予測が困難な場合があります。
3.適正な着脱方法を行わなかった場合、矯正装置が破損変形し再製作が必要となる場合があります。
4.患者本人が、計画的に通院しない場合や計画外の事態が生じた事を連絡しない場合、治療期間の著しい長期化または治療結果に悪影響を与える場合があります。

当院における矯正治療は、検査結果から得られた内容を歯科医学的根拠に基づき立案し、歯の移動計画から適切に選択した矯正装置を用いて行います。使用する矯正装置は、主治医が効果や安全性などについての歯科医学的判断を行い、医院内外で作製された矯正治療器具を治療に使用します。患者本人に使用する機材のほとんどは、日本国内の法律で承認・認証を受けた機材を使用しますが、一部の歯科用機材に関しては海外にて製造および加工されたものも含めて使用し、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならず、歯科医師が責任を負い救済を行うものとします。

ポーラスター矯正歯科センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-29-2 グランドメゾン・センター北 2F
(センター北駅 出口2より 徒歩1分)
平日 10:30~13:00/15:00~19:00 
土日 10:00~13:00/14:30~18:00
休診日:木曜・祝日・日曜(特別診療日あり)・月曜(不定休)

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