インビザラインとワイヤー矯正(その2)

前回の続き…
では、なぜ最近ではインビザラインをお勧めして、患者さんはそれを選ぶのでしょう?

理由は、矯正治療で患者さんが受ける負担が、インビザラインの方が少ないからです。

私自身もワイヤー矯正の経験があるのですが、ワイヤーでの矯正は、何も考えずに普通に食事する事で、歯に付けたアタッチメントが外れる事があります。
そうするとワイヤーが頬や歯ぐきに刺さるので食事がし難くなります。

どんなに忙しくても、食事はぬけませんので、時間を作って来て頂く必要があります。
また、刺さってなくても、外れた事で治療は後退してしまいます。
なのでいずれにせよ、時間を作って来て頂く必要があります。

一方、インビザラインの場合、状況だけ教えて頂ければ、必ずしも急いで来て頂く必要はありません。
もちろん例外はありますが、殆どの場合は食事にも影響しません。

ワイヤー矯正は、実績もあり優れた矯正装置なのですが、忙しい現代人のライフスタイルに合うかは疑問ですね。

インビザラインとワイヤー矯正(その1)

数年前から当院では、矯正治療の方法が大幅に変わってきました。
ワイヤー矯正からカスタムメードマウスピース矯正(以下インビザライン)に移行しています。
昨年当院で矯正治療を開始した患者さんでは、過半数の方がインビザラインを選んでいます

ワイヤー矯正とは、歯に針金を付け、その針金の弾力を利用して歯の位置を変える矯正治療です。
インビザラインとは、一人一人の歯の形に合わせた透明なマウスピースを作り、そのマウスピースの弾力で歯を動かす方法です。
ワイヤーもマウスピースも素材の弾力を利用すると云う点では、同じ原理です。
多少特徴の差はありますが、どちらも治療の結果に差はありません。

ワイヤーの矯正は100年前から原理は同じです。
インビザラインも基本的な構造は50年前から変わっていませんが、決定的な違いがあります。
ワイヤー矯正は、患者さんがクリニックに来てから、その日の状態を見て、歯科医師が何をするか考えます。
インビザラインは、治療を始める前に「○月○日には、どの歯が何mm動く様にする」という非常に細かいスケジュールを立てて治療を始めます。

学校も仕事も、行き当たりばったりでは良い結果になりません。
正確な計画がある程、確実な結果が得られます。
以前は、歯科医師の勘と経験が毎回必要でした。
残念ながら「勘違い」や「未経験」が無い人はいません。

一人一人の治療が確実に良い結果を得るには、「昔ながら」よりも「確実さ」が必要です。
より確実な結果を得る方法がインビザラインです。

アゴの形について

「矯正をするとアゴも変わりますか?」
って質問される事があります。

矯正治療ではアゴの形を変えることはできません。

もしアゴの形を変える事を治療の目的としたい場合は、以下のいずれかが必要となります。
1:口腔外科による顎の形の治療
2:美容外科による顎の形の治療

治療の目的に「顎の形も標準的にしたい」と云う希望があれば、1の口腔外科と矯正歯科の連携した治療計画を立てます。
また、治療の目的に「顔の美観を改善したい」と云う事であれば、矯正治療とは別の計画として、美容外科医と相談して頂きます。
(当院からの美容外科医の紹介はありません。)

「アゴの形は現状のままで良い」と云う場合は、矯正治療単独で標準的な歯並びや噛み合わせに近づける治療を行います。
顎の形の非対称が少ないほど、標準的な噛み合わせに近付ける事が可能となります。

ヒトの顔の形は、十人十色です。
あなたに合った方法を考えましょう。

顎関節症について

顎や顔が痛いのは辛いですね。

よく「アゴが痛いので矯正を勧められた」という方が来院されます。しかし、残念ながら矯正治療の目的の中に、顎関節症の治療は含まれません。

矯正治療を行った結果として、顎関節症状が改善した方はたくさんいますが、噛み合わせが標準に近づいた事で顎関節症が自然治癒したと考えられます。

矯正治療中は噛み合わせが変化することにより、噛み合わせが不安定になることが多く、顎関節症状が強まることもあります。その為、矯正治療を行う理由として顎関節症を治すためとは考えない事を推奨しています。

ただし、今矯正治療中の方は、迷わず担当医へご連絡下さい。然るべき対応が有ります。

猫背と歯並び

突然ですが『猫背』のお話。


猫背は肩こりや頭痛の原因になるだけでなく、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。
猫背になると胸が拡がらず呼吸がしにくくなり、それによりたくさん息を吸おうとして口呼吸をしがちです。
口呼吸では口は常に開いた状態。
口腔内の乾燥はもちろん、唇で前歯を押さえることも出来ない。
舌も下がってしまうので、内側からの歯列の支えもなくなり、様々な不正咬合の原因にΣΣ(゚д゚lll)!
悪い姿勢は見た目が良くないだけでなく、口呼吸の原因となり、口呼吸から不正咬合になる可能性が考えられるのです。

寒い日が続いています。つい背中を丸めてしまいがちですが、少し意識して背筋を伸ばして颯爽と歩きましょう。

ウサギの足の裏

ウサギには肉球がありません。

肉球とは猫や犬の足の裏にある丸い部分🐾です。

ウサギの足の裏は毛で覆われていて、ふわっふわです。

ふわふわのおかげで、他の動物に見つからずに、音も無く歩けます。

また、ウサギの前歯は一生伸び続けます。

伸び過ぎて、不正咬合になってもウサギの歯の矯正は有りません。

木をかじって、自分ですり減らします。

歯科医院の不祥事

こんにちは、こうざき歯列矯正クリニック院長の神崎(コウザキ)です。

昨年末から何かと歯科医師の不祥事が報道されています。

なんとも情けない事件が多いのですが、昨日も大阪で歯科医院で11人が書類送検されるという事件が発覚しました。なんでも、診療放射線(レントゲン)撮影を資格の無いスタッフに行わせていて、診療放射線技師法違反となったそうです。

病院でレントゲンを撮影できるのは、医師か歯科医師、放射線技師に限られています。原発事故でご存知かと思いますが、放射線は生物の体に負担がかかるので、薬と同じ様に使用する量をきちんと管理する必要があります。医師か歯科医師、放射線技師の資格は国家資格で、試験に合格しなければ取り扱う事ができません。

今回の事件は、資格が無い人に放射線を扱わせていたと云う疑いです。つまり、簡単に云うと無免許運転です。かわいそうなのは、撮影を指示されていた歯科助手さんです。もしかしたら、放射線を取り扱ってはいけない事も知らなかったのかもしれません。

過去の歯科医院の事件では、機材を十分に滅菌消毒していないとかもありました。

あまりにも当たり前の事だったので、当院ではそこを強調していませんでしたが、創業から20年一度も無資格者がレントゲン撮影を行った事はありませんし、使用する機材は全て滅菌消毒しています。

当院に通っている患者さんはお気づきだと思いますが、機材は全て患者さん毎に滅菌パックから出して使うか、使い捨ての物を使用しています。(リンク先:東京大学医学部感染制御学教室 内 職業感染制御研究会)

当たり前の事を当たり前に行っても誰も褒めてはくれませんが、自分が患者さんだったり働いている人だったら、何事も正しい方法でやって欲しいです。

治療への疑問の解決法

実は、いろんな人から「矯正治療の疑問を解決したい。」と相談されます。しかも、「他のクリニックでの矯正治療なんですが、、、」と

先日もこんな質問メールが来ました。

「他のクリニックで矯正治療中ですが、矯正中の疑問って、どのタイミングで聞くのが1番聞かれる側からしてよいのでしょうか?矯正が進めば進むほど疑問が募るのに何も解決できずに1年以上経ちました。」

聞かれる側としては、診察の予約とは別のタイミングで聞いて頂けるのが1番有難いと思います。「何がどう疑問なのか」をメールか何かで、具体的に教えて頂けると答え易いと思います。返答がメールなのか、相談の予約が必要かを教えてくれると思います。

逆に1番好ましくないのは、診察の最後に「実は不安なんです」ときり出す事です。

次の予約の方がいると、しっかりと話せる時間が無く、お互いストレスしか残りません。診察の最初でも、その日の治療を止めて相談だけの時間になってしまいます。また、抽象的な表現だと、その原因を見極めるだけでも、かなりの時間がかかってしまいます。

家族間や友人同士でも、何かを解決するのは、文章に書き出すのが1番良いと言われています。疑問に対して冷静かつ正確な対策を考える上では、キチンと文章で伝える事をお勧めします。

成功の教科書

人の体に関する事は全て同じですが、あらゆる治療には本人の「なりたい自分になる!」と云う目標に向けた意志が必要です。

なりたい自分になれた事が成功だと思います。

歯の矯正の場合も、患者さんがなりたい自分になれる治療計画を成功する為には、「成功の技術」が大切です。

当院スタッフが「成功の技術」身につける為に、中学陸上部で何人も日本一を輩出している原田隆史先生の本「成功教科」を読みました。

この本は、成功の技術に関する本ですが、勉強やスポーツ、仕事にも活用できます。

今回は、当院スタッフ全員で読みましたが、このブログを見て頂いた方、皆様にオススメです!

再生医療

こんにちは、こうざき歯列矯正クリニック院長の神崎(コウザキ)です。

今日のニュースで面白い記事を見つけました。

グンゼやオリンパス、富士フイルムが再生医療の商品化に積極的に動いているそうです。特に膝の軟骨の再生が一般化すれば、年8万人以上の人が人口関節にしないで済みます。これら企業は、一見医療とは全く関係がない様に感じますね。

しかし、肌着のメーカーグンゼは昭和60年から医療機器開発を行なっていて、カメラのオリンパスは内視鏡のトップメーカーです。私が卒業した東京歯科大学のレントゲンは富士フイルム製でした。

時代の変化に合わせて、みんな変わっていきますね。

私達が行なっている歯の矯正治療も、以前は歯科医師がワイヤーを歯に結びつけて歯を動かしていました。今では歯科医師はコンピューター上で歯の動きを設計して、患者さんはシンプルなマウスピースをはめるだけになりつつあります。

その為、患者さんに歯の動きを理解して貰ったり、マウスピースを使うモチベーションを高めて貰う事が、私達の仕事になってきています。

先日ある患者さんから「矯正って塾みたいですね!」って言われました。

その通りだと思いました。

日本経済新聞よりhttps://r.nikkei.com/article/DGKKZO39689860W9A100C1MM8000

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