矯正の終わりとは?

前回の続きの様な内容ですが「矯正はいつ終わりますか?」ってよく聞かれます。

一言で言うと、患者さんが通院を望まなくなった時が通院の終了です。

矯正治療の終了は、一般的には永久歯の歯並びと噛み合わせが標準的な位置になった時ですが、ほぼ全ての方はその後も通院しています。

永遠に治療が続くという意味でしょうか?

それは違います。(笑

生き物の体は一生変化するため、一度並んだ歯並びや噛み合わせが変化しなくなる日は来ません。ご本人が希望しない場合を除き、せっかくキレイになったはをキープしていきます。

実際には…

おおむね標準的な歯並びや噛み合わせになった時に、患者さん(または保護者)にもっと治したいところがあるか伺います。満足しているという事であれば、「歯を動かす治療の終わり」は終わります。

そこからが「歯が変化していないか確認」を行なっていきます。いわゆる定期検診です。

歯並びの変化を抑えるリテーナーを使って頂いて年に数回定期検診に通って頂きます。

この定期検診には「終わり」がありません。

ただの確認で通って頂いても良いですし、もっと歯をキレイにしたい人はホワイトニングをします。虫歯や歯周病を防ぎたい人は口の中全体のクリーニングをします。

つまり、「良かった!」には終わりがありません。

早く始めれば早く終わる?

よく「早く矯正を始めれば、早く終わりますか?」って聞かれます。

何事も早くから準備しておくに越した事はありませんが、早ければ早い方が良いとは限らない事もあります。

子供の場合、奥歯が生え終わる前に前歯を治しても、奥歯が後から生えてきた時に前歯がズレる事があります。

生えていない歯は動かせないので、運を天に任せるしかありません。やみくもに早ければ良いという訳ではありません。

また大人でも、ライフスタイルによってタイミングや方法が変わると思います。就活や仕事、結婚や出産など人生には色々あります。

いつ始める方がメリットがあるか、効果的な時期があるかは、一人一人皆んな違うと考えた方が良いと思います。

↓こんな質問が来ました。

「親知らずを抜きたいと考えているんですけど、矯正中に親知らずを抜くことは可能ですか?

矯正しているかしていないかで、親知らずを抜く際の費用は変わりますか?

矯正を早くしたいのでできるなら矯正中にぬきたいです。

矯正を遅らせてでも矯正前に抜くのか、矯正してから親知らずをぬくのかどちらがおすすめですか?」

この質問への回答

矯正治療中に親知らず(第三大臼歯)の抜歯は可能です。

ただし、親知らずの抜歯に関しては、幾つかの点に注意するべきでしょう。

 

1:費用に関しては都道府県により若干解釈に違いがありますが、矯正装置がついた状態での抜歯は健康保険外診療となります。

そのため、治療費が自費治療または保険の10割負担となります。

(自費の場合は親知らず一本の抜歯につき2〜3万円程度の費用がかかります。)

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2:矯正治療治療中に親知らずが大きくなる事で奥歯の噛み合わせが変わってしまい、治療開始前に立てた計画が変わってしまったり、矯正治療の期間が長くなったりする可能性があります。

そのため、もし矯正歯科医が「先に抜歯をした方が良い」と判断した場合は、可能であれば抜歯してから矯正治療を開始することをお勧めします。

しかしながら、矯正歯科医が親知らずを「抜いた方が良い」と判断した場合でも、口腔外科医が「今ではない」と判断した場合は抜歯を延期する必要があります。

その場合は、口腔外科医の判断が優先されます。

口腔外科医の判断と矯正歯科医の判断が一致しなかった場合は、もう一度矯正歯科医と相談しましょう。

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3:必ずしも親知らずを抜歯してからでなくても、矯正治療を開始することが可能なこともあります。

その場合は、矯正治療で歯を動かし終わった直後に親知らずの抜歯を行います。

もちろん矯正歯科医との打ち合わせで「矯正治療の後で大丈夫」となった場合に限りますが、それでも矯正治療中に定期的にレントゲン検査を行い、「矯正治療後の抜歯で良い」ことを確認する必要があります。

もし治療計画に影響が出そうな場合は、矯正治療中でも親知らずの抜歯を行います。

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親知らずは10代の後半から30歳ぐらいまでの間に徐々に大きくなってきます。

親知らずのせいで、それまでキレイだった歯並びが崩れたり、噛み合わせが変わったります。

矯正治療と関連して親知らずを抜く場合がありますが、皆さん抜歯のタイミングには悩まされる様です。

子供の歯(乳歯)や小さめの大人の歯(小臼歯)の抜歯は「普通の歯医者さん」でもできます。

しかしながら、親知らずの抜歯は「口腔外科医」という手術を得意とする歯科医師にお願いするのが安心です。

先ずは「口腔外科医」と相談しましょう。

15分、45分、60分の訳

お気付きの方もいるかも知れませんが、当院の矯正治療の予約にはのパターンがあります。

それには理由があります。

患者さんもスタッフも、何かに集中できるのは15分の倍数だからです。人間の脳の構造上、15分が集中できる限界と言われています。その為、15分を超える処置には途中で診療台を起こして、ウガイをして頂き一旦気分転換します。

世の中には、15分の倍数で何かを行う事が多いと思います。矯正治療以外にも色々有ると思います。探してみると面白いですよ。

病院やクリニックのHPは意味がわからない?!

最近の医療機関のホームページは、抽象的な表現が増えています。
実は理由があるのです。
その理由とは?

病院やクリニックのホームページで使える表現は、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)」が厚労省医政局によって決められています。
歯の矯正治療も同じ様にホームページガイドラインがあり、日本矯正歯科学会等でも表現の方法を指導しています。

人の体に関する事は、必ず個人差があるので同じ治療法でも、患者さん一人一人で違った効果が出ます。
そのため、ホームページ等であまり具体的な表現をすると、読んだ人が「自分にとっても同じ効果があるだ!」と誤解してしまう事があるからです。

みんなが普通に使っているものでも、日本の法律の中に該当するものがない新しい方法などは、その商品名だけでは使う事ができなかったります。

決まった表現しか使えないため、聞き慣れない言葉もあるかも知れません。
もし、ご不明な事があれば、お気軽にご連絡下さい。

インビザラインとワイヤー矯正(その2)

前回の続き…
では、なぜ最近ではインビザラインをお勧めして、患者さんはそれを選ぶのでしょう?

理由は、矯正治療で患者さんが受ける負担が、インビザラインの方が少ないからです。

私自身もワイヤー矯正の経験があるのですが、ワイヤーでの矯正は、何も考えずに普通に食事する事で、歯に付けたアタッチメントが外れる事があります。
そうするとワイヤーが頬や歯ぐきに刺さるので食事がし難くなります。

どんなに忙しくても、食事はぬけませんので、時間を作って来て頂く必要があります。
また、刺さってなくても、外れた事で治療は後退してしまいます。
なのでいずれにせよ、時間を作って来て頂く必要があります。

一方、インビザラインの場合、状況だけ教えて頂ければ、必ずしも急いで来て頂く必要はありません。
もちろん例外はありますが、殆どの場合は食事にも影響しません。

ワイヤー矯正は、実績もあり優れた矯正装置なのですが、忙しい現代人のライフスタイルに合うかは疑問ですね。

インビザラインとワイヤー矯正(その1)

数年前から当院では、矯正治療の方法が大幅に変わってきました。
ワイヤー矯正からカスタムメードマウスピース矯正(以下インビザライン)に移行しています。
昨年当院で矯正治療を開始した患者さんでは、過半数の方がインビザラインを選んでいます

ワイヤー矯正とは、歯に針金を付け、その針金の弾力を利用して歯の位置を変える矯正治療です。
インビザラインとは、一人一人の歯の形に合わせた透明なマウスピースを作り、そのマウスピースの弾力で歯を動かす方法です。
ワイヤーもマウスピースも素材の弾力を利用すると云う点では、同じ原理です。
多少特徴の差はありますが、どちらも治療の結果に差はありません。

ワイヤーの矯正は100年前から原理は同じです。
インビザラインも基本的な構造は50年前から変わっていませんが、決定的な違いがあります。
ワイヤー矯正は、患者さんがクリニックに来てから、その日の状態を見て、歯科医師が何をするか考えます。
インビザラインは、治療を始める前に「○月○日には、どの歯が何mm動く様にする」という非常に細かいスケジュールを立てて治療を始めます。

学校も仕事も、行き当たりばったりでは良い結果になりません。
正確な計画がある程、確実な結果が得られます。
以前は、歯科医師の勘と経験が毎回必要でした。
残念ながら「勘違い」や「未経験」が無い人はいません。

一人一人の治療が確実に良い結果を得るには、「昔ながら」よりも「確実さ」が必要です。
より確実な結果を得る方法がインビザラインです。

アゴの形について

「矯正をするとアゴも変わりますか?」
って質問される事があります。

矯正治療ではアゴの形を変えることはできません。

もしアゴの形を変える事を治療の目的としたい場合は、以下のいずれかが必要となります。
1:口腔外科による顎の形の治療
2:美容外科による顎の形の治療

治療の目的に「顎の形も標準的にしたい」と云う希望があれば、1の口腔外科と矯正歯科の連携した治療計画を立てます。
また、治療の目的に「顔の美観を改善したい」と云う事であれば、矯正治療とは別の計画として、美容外科医と相談して頂きます。
(当院からの美容外科医の紹介はありません。)

「アゴの形は現状のままで良い」と云う場合は、矯正治療単独で標準的な歯並びや噛み合わせに近づける治療を行います。
顎の形の非対称が少ないほど、標準的な噛み合わせに近付ける事が可能となります。

ヒトの顔の形は、十人十色です。
あなたに合った方法を考えましょう。

顎関節症について

顎や顔が痛いのは辛いですね。

よく「アゴが痛いので矯正を勧められた」という方が来院されます。しかし、残念ながら矯正治療の目的の中に、顎関節症の治療は含まれません。

矯正治療を行った結果として、顎関節症状が改善した方はたくさんいますが、噛み合わせが標準に近づいた事で顎関節症が自然治癒したと考えられます。

矯正治療中は噛み合わせが変化することにより、噛み合わせが不安定になることが多く、顎関節症状が強まることもあります。その為、矯正治療を行う理由として顎関節症を治すためとは考えない事を推奨しています。

ただし、今矯正治療中の方は、迷わず担当医へご連絡下さい。然るべき対応が有ります。

猫背と歯並び

突然ですが『猫背』のお話。


猫背は肩こりや頭痛の原因になるだけでなく、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。
猫背になると胸が拡がらず呼吸がしにくくなり、それによりたくさん息を吸おうとして口呼吸をしがちです。
口呼吸では口は常に開いた状態。
口腔内の乾燥はもちろん、唇で前歯を押さえることも出来ない。
舌も下がってしまうので、内側からの歯列の支えもなくなり、様々な不正咬合の原因にΣΣ(゚д゚lll)!
悪い姿勢は見た目が良くないだけでなく、口呼吸の原因となり、口呼吸から不正咬合になる可能性が考えられるのです。

寒い日が続いています。つい背中を丸めてしまいがちですが、少し意識して背筋を伸ばして颯爽と歩きましょう。

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